
パソコンが急に固まって動かない…。そんな時、あわてて電源ボタンを長押ししていませんか?
実はそれ、パソコンにとって最も危険な行為なんです。データが壊れたり、最悪の場合は起動しなくなることも。
本記事では、YouTubeで話題の「Taikiさん」動画をもとに、安全にフリーズを解消する手順とフリーズしにくくする設定をわかりやすく解説します。
紹介するのは誰でもすぐ試せる方法ばかりで、覚えておけば“もう焦らない”内容です。
「電源を切らずに直す」「原因を見極める」「トラブルを防ぐ」――この3つのステップで解決していきましょう。
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目次
- 電源長押しが初手でダメな理由
- まず試す:復旧ショートカット早見表
- 画面だけ固まった? → Win+Ctrl+Shift+B
- アプリが固まったら:Alt+Tab → タスク終了
- 再起動を選ぶ理由/「緊急の再起動」の落とし穴
- 予防①:USBの挿し方(前面NG・背面優先/マウスはUSB2.0)
- 予防②:高速スタートアップOFF+DISM/SFC+仮想メモリ
- まとめ(チートシート)
電源長押しが初手でダメな理由

パソコンが固まったとき、つい「電源長押し」で強制終了してしまう人が多いですが、
これはパソコンにとって心臓を止めるような行為です。
通常のシャットダウンではアプリを順番に安全に閉じますが、長押しはそのプロセスを無視。
保存されていない作業は消え、アプリやシステムファイルが破損することがあります。
特にWindowsの動作中にこれを行うと、内部ファイルが破損して
「起動しない」「チェックディスクが毎回走る」といった深刻なトラブルの原因に。
どうしても操作を受け付けない場合のみ、最後の最後に行いましょう。
まず試す:復旧ショートカット早見表
- ① OSが動いているか確認:
Shiftキーを5回連打 → ピコッと音がすればシステムは生きている - ② 画面だけ固まっている場合:
Win + Ctrl + Shift + B → GPUを再初期化(画面が点滅すれば成功) - ③ マウスが動かない場合:
Alt + Tabで別アプリへ → マウスが解放されることが多い - ④ アプリがフリーズしているだけなら:
Ctrl + Alt + Del → 「タスクマネージャー」 → 対象アプリを終了 - ⑤ それでも動かない場合:
Ctrl + Alt + Del → Tabで電源マークへ → 「再起動」を選択(シャットダウンは避ける)
これらはすべてデータを失わずに復旧できる安全な方法です。 どれもキーボードだけで実行できるため、マウスが動かないときでも対応できます。
画面だけ固まった? → Win+Ctrl+Shift+B
実は「完全にフリーズしているように見えて、画面だけ止まっている」というケースは多いです。
このショートカットを押すと、CPUとグラフィックカードに再描画コマンドを送信し、
映像出力をリセットします。
一瞬画面がチカッと点滅し、「ピッ」という音が鳴れば成功。
ブラックアウトやノイズ、ゲーム中のカクつきなどにも効果的です。
知っておくとかなり便利な“隠れ復活技”です。
アプリが固まったら:Alt+Tab → タスク終了
多くのフリーズは、実は「パソコン全体」ではなく1つのアプリだけが固まっているだけ。
この場合、Alt + Tabで別のアプリに切り替えると、マウスが復帰することがあります。
マウスが動くようになったらCtrl + Alt + Del → 「タスクマネージャー」から
問題のアプリを右クリックして「タスクの終了」。
マウスが完全に動かないときは、同じくCtrl + Alt + Delを押して
Tabキーで項目を移動すれば、キーボードだけで再起動まで可能です。
再起動を選ぶ理由/「緊急の再起動」の落とし穴
再起動とシャットダウンは似て非なるもの。
実はWindowsでは「シャットダウン」時に“高速スタートアップ”という仕組みが働き、
今の不安定な状態を次回に持ち越してしまうことがあります。
ですから、フリーズからの回復を狙うなら必ず再起動を選びましょう。
また、「Ctrlキーを押しながら電源マーク」をクリックすると現れる
『緊急の再起動』機能は、すぐに再起動する危険な最終手段。
保存していない作業はすべて失われるので、原則使わないようにしましょう。
予防①:USBの挿し方(前面NG・背面優先/マウスはUSB2.0)
デスクトップPCの前面USBポートは、マザーボードから細いケーブルで電力を分け合っており、
同時接続が多いと電力不足 → フリーズの原因になります。
基本は背面のUSBポートを優先しましょう。
さらにワイヤレスマウスのレシーバーは、青いUSB3.0ではなく
黒いUSB2.0に挿すのがベスト。USB3.0はノイズが発生しやすく、
マウスがカクつく原因になることもあります。
背面にUSB2.0が無い場合は、短いUSB2.0延長ケーブルを使うと安定します。 プロゲーマーの間でもよく使われるテクニックです。
予防②:高速スタートアップOFF+DISM/SFC+仮想メモリ
高速スタートアップを無効化:
1. コントロールパネルを開く(検索バーに「control」)
2. 「ハードウェアとサウンド」 → 「電源オプション」
3. 左の「電源ボタンの動作を選択する」
4. 「現在利用できない設定を変更」クリック
5. 「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外す → 保存
これで余計なキャッシュやエラーを持ち越さず、起動が安定します。
DISM / SFC:
Windows標準の自己修復ツール。
長期使用で壊れがちなシステムファイルを自動修復してくれます。
管理者モードのコマンドプロンプトで以下を実行:DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealthsfc /scannow
仮想メモリの調整: 物理メモリ8GB以下では、メモリ不足がフリーズの原因になりやすいです。 「システムの詳細設定」 → 「パフォーマンス」 → 「詳細設定」から 仮想メモリを増やしておくと安定します。
まとめ(チートシート)
- まず試す順番:
Shift×5 → Win+Ctrl+Shift+B → Alt+Tab → Ctrl+Alt+Del →(必要なら)再起動 - NG行為:
電源ボタン長押し・コンセント抜き・「緊急の再起動」 - 再起動を選ぶ理由:
シャットダウンは高速スタートアップで不具合を持ち越すため、必ず「再起動」を選ぶ。 - 予防策:
前面USBポートを避ける/マウスは背面USB2.0へ/高速スタートアップをOFFにする/定期的にDISM・SFCを実行。 - 補足:
メモリ8GB以下のPCは仮想メモリを増やすと安定性UP。
動画編集やゲームをする場合は16GB以上を推奨。
フリーズは突然起きるものですが、正しい手順を知っているだけで焦らずに対処できます。
まずは電源ボタンを押す前に、ここで紹介したショートカットを順に試してみてください。
そして、USBの使い方や高速スタートアップの設定を見直すだけで、日常的なフリーズは大きく減らせます。
- 覚えておくべきショートカット一覧:
Shift×5(OS確認)/Win+Ctrl+Shift+B(画面復帰)/Alt+Tab(マウス救出)/Ctrl+Alt+Del(復旧メニュー) - 設定チェック項目:
・高速スタートアップをOFF
・前面USBの多用を避ける
・ワイヤレスマウスは背面USB2.0に接続
・定期的にDISM/SFCでシステム修復
・メモリ8GB以下なら仮想メモリを拡張 - 参考動画:
YouTube「Taiki」チャンネル『パソコンがフリーズした時に絶対やるな!』より
この記事をブックマークしておけば、突然のフリーズ時も安心です。
慌てず落ち着いて、ショートカットで復旧を試してみてください。